豊年祭

豊年祭 石垣島

ハーリーが漁師のお祭りなら、豊年祭は収穫を願うお祭りで、8月の初めに行われます。この時期には、石垣島の各地でこのお祭りが催されます。それぞれの祭りは数時間から丸一日続きます。 

祭りのほとんどは一般公開されており、メディアや何千人もの人々を惹きつけていますが、なかには、地元の人だけが参加できるプライベートなものもあります。
もし幸運にも、豊年祭の時期に石垣島に来ていたら、日程をチェックしておいた方が良いでしょう。沖縄の文化に触れるとても良い機会になります。
 
2009年豊年祭の写真集はこちらです。
 
 
旗頭を持つ旗頭

一日中続くこのお祭りは、旗頭を運ぶことがメインのイベントとなります。男性グループが、交代で1人ずつ、旗の付いた大きな柱を運びます。その柱の上部は、とても美しく飾られています。

柱は非常に重いので、持ち手が担ぐ位置を定め、1人で運ぶ準備が出来たと合図するまで、それをチーム全体で支えます。

運び手は、柱の重さに耐えながら、それを直角に保つという難しい課題を課せられます。少しでもバランスを崩すと、柱は、道路わきで見ている観衆にぶつかってしまいます。

そのような事故を防ぐために、チームの中の2人が、柱の上部につながれたロープを両側から引っ張り、バランスを崩さないように注意しています。

しかし、現実にはコントロールを失って、柱がぐらついてしまうときがあります。チームが駆け寄ってくる中、運び手は歩幅を早めたりしながら、必死に柱を保とうと努力しますが、一定ラインをを越えてしまった旗頭は、支えるのはとても難しくなります。見物人の頭上で、懸命に旗頭を正そうとする男性の表情は、見ていて、とても興味深いです。

 
 
 
 
 
 
 
 
伝統的な踊り伝統的な踊り

旗頭を運ぶ以外にも、伝統的な踊りが一日中催されます。地元のダンスグループが次々と道路でその踊りを繰り広げ、通常、神社まで行き、そこで終了します。

踊りは現代的なものから、伝統的なものまでいろいろとあり、地域の中の若い人からお年寄りまで参加します。

 
 
 
 
ツナヌミン
ナヌミン

祭りの最大のハイライトは、日が落ちてからすぐに行われる、ツナヌミンです。木製の板で出来た舞台が、道路の両サイドに設置され、その上に、武士の装いに身を包んだ人物が上がります。

近くで見ていれば、武士が歩いてその舞台に向かうのではなくて、他の人たちに運ばれていくことを目にするでしょう。これは、地面に直接触れることは、戦に負けることを意味するので、それを避けるために行われます。

たいまつに火がつき、舞台は数十人の男たちにしっかりと持ち上げられます。その上で、武士が威嚇したポーズを取ったり、群集を睨めつけたりしながら、2つの舞台はゆっくりと両側から中央に向かって進みます。武士の間の距離が狭まってくるにつれ、不気味な口笛が空に響き渡ります。ついに2つの舞台がぶつかると、その武士たちは、すばらしい戦いの振りを披露します。そして、戦いは引き分けで終わり、2つの舞台は、それぞれに元来た方向へ、まっしぐらに引かれていきます。(そのときは、それを邪魔する場所に立っていないかどうか注意しなければいけません。)

武士の戦い
 
綱引き綱引き

祭りの最後まで残っている人は、地元の2つのグループの間で行われる綱引き大会に参加できます。大きな綱が、道の真ん中に置かれます。主催者は出来るだけ公平に行われるように努めますが、誰でも自由に参加することができ、どちらのチームにつくかも自由になっています。

ほとんどの観光客は、ちょっとしたお遊び気分で参加するでしょうが、地元の人たちは負けるとそれから一年間、そのことで相手チームにからかわれたりするので、強いライバル意識を持って戦いに臨みます。綱引きが終わった後、その綱の一部を持って帰ると幸運になると言われています。

見逃せない祭り

豊年祭は、沖縄文化を知るのには欠かせないお祭りです。祭りの所々で、最後にあるツナヌミンのように、緊迫した場面になることがあります。イギリス人の観点からすると、公共の安全性への問題があるということで、イギリスでこのような祭りが催されるのは、恐らく不可能だろうと想像します。観客が大勢いるにも拘わらず、警備をする人が居ませんし、旗頭が行われている間も、観客を隔離するバリアが設けられていませんでした。でも、そのおかげで、忘れがたい特別な経験を持つことができるのでしょう。

真夏日の八重山は、日射しが非常に強いので、お祭りを一日中見物していると、少し長すぎると感じられるかもしれません。祭りは夜8時半ごろまで続きますので、午後を過ぎた頃に出かけても十分楽しむことができると思います。